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タクシーは未経験からの転職でも年齢は無関係

最終更新日 2021年3月8日

監修・著者 株式会社しごとウェブ 佐藤 哲津斗

意外な魅力の多いタクシードライバーですが、年齢に関係なく就職・再就職しやすいのも魅力の一つです。

そして、未経験であるかどうかに関係なく頑張りに応じて給料が決まる「歩合制」なのも魅力といえます。

融通の利きやすい勤務形態と相まって、比較的高齢の方の就職が多いのもこの業界です。


高齢でも働きやすい

日本では、タクシードライバーの平均年齢は60歳に近い(57.6歳)と言われており、最も高い高知県ではなんと64.9歳という数値を誇ります。これだけお歳を重ねた方でも始めやすく働きやすいのがタクシードライバーです。

50~60歳の方がそれなりに稼ごうと思うと、ここ日本ではそのハードルは異常なほど上昇しますが、そんな日本にあって特異なメリットを誇っています。たとえ未経験者であっても、この業界では一から始めやすいのです。

東京などの大都市であれば年収400万円程度であればそう難しくはないというのが一般的な意見で、やり手の方は年収1000万円を超える方もいます

もちろん、給料は歩合制であり自分の仕事の効率が収入に直結するとはいえ、社内の研修制度や実際の業務の訓練、会社が受ける配車予約や専用のタクシー乗り場など、すべて一から仕事の内容を自分で構築しなければならない訳ではありません。そういったシステムのおかげもあり、比較的軌道に乗せやすく稼ぎやすい職業であるということです。

免許取得も完全サポート

タクシーを運転するには二種免許(第二種運転免許)を取得する必要があります。日本の道路交通法では免許に区分があり、人を乗せるバスやタクシーなどの「旅客運送」の仕事では、この二種免許の取得が義務付けられています。

この免許は運転可能範囲がより広くなり、未経験の場合には取得するにも普通免許に比べてハードルが高いと認識されています。しかし普通免許取得済みの方であれば、教習所へ二週間も通えば取得できるほどのものですし、そこで発生する費用は全額会社負担というのが一般的なシステムです。

これには幾つか縛りがあるのも普通で、二年以上の勤務で返還不要などの条件が付いています。しかし満足にタクシードライバーとして働くためには、個人差もあるものの二年ほどの期間は現実的に必要であり、そうこうしているうちに免許取得費用の返還義務をクリアできるのは非常に優しいシステムだと言えます。

免許の取得も業界全体では基本的に会社負担で、業務に必要な要素はすべて会社がサポートするという伝統が嬉しい仕事です。特に年齢を重ねて一から新しいことを始めるのが億劫だという方には、会社負担で業務をサポートしてくれるのは非常にありがたいことでしょう。それも年齢の上限を問わず就職に人気である理由の一つとなっています。

そしてそのお歳から始めても、視力や反応力が持つ限り長く働けるのも魅力です。運転に支障が出なければ、難しい業務が発生することなどもなく、人間関係や事務所での休憩時間の気まずさなどもありません。

個別に仕事をするスタイルですので、人との接触を自分でコントロールできます。比較的体力のある50代は夜日勤なども含めて稼いでいたものの、体力が幾分衰えてきて勤務時間を負担の少ないものに変えたいと思った場合、昼日勤や隔日勤務に切り替えて働くというパターンもメジャーです。

そんな融通の利く仕事は他に少なく、年齢的な自由さも関係して高齢者の再就職先として不動の人気を誇ります。

若くても収入を上げやすい

逆に若い人のケースを考えてみても、タクシーの歩合制という給料システムは年収を上げるのに身近な方法となります。

会社員として就職しても、固定給で安定こそするものの収入増を狙うのはむしろ難しくなります。

かなりの勤務年数や昇進を経なければならないからです。

しかしタクシードライバーであれば、その日一日に沢山お客さんを乗せることが収入増に直結しますし、都市部であれば若くても年収400万などは他業種と比べて比較的達成しやすく、そのために大学卒などである必要はありません。

求められるのは事故や違反を起こさない安全な運転と、道を覚える能力です。安全運転は意識することでどんな人でも実現可能ですし、道を覚えるのは何度も走るころで解決できます。

道が分からないといったケースも多々遭遇すると思いますが、初めこそ慣れる必要があるものの、お客さんに謙虚に尋ねることで教えてもらえるものです。

20~30代の体力のある世代なら夜日勤で稼ぐことも苦ではないでしょうし、最初のうちはあまりお客さんを乗せられなかったとしても何割かの固定分は必ず収入として得られますので、スキルアップを目指してとにかく走り続けることも許されています。

まとめ

良いタクシードライバーとしての評判を得るには、最短ルートを素早く見つけることや接客が上手なことも挙げられますが、何より安全に目的地へ着くことが最優先です。

安全運転に必要なスキルというのは常日頃から磨けますし、未経験から始めても誰でも習得可能なものです。このような側面を持つタクシードライバーは、年齢に関係なく就職におすすめです。


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