日本交通タクシー|1928年創業の長い歴史ある企業
最終更新日 2021年3月8日
監修・著者 株式会社しごとウェブ 佐藤 哲津斗
赤い桜に白いNの文字が特徴的な日本交通のタクシーは、1945年に創立した古い歴史も併せ持つ老舗タクシー会社です。
この日本交通のタクシーは、多種多様な目的に合わせたタクシーサービスが特徴となっています。
ビジネスマン向けサービスも充実
高いお金を払ってでも、タクシーを捕まえるのが難しい都心で快適に移動したい、というビジネスマンは多数います。
日本交通は、「全国タクシー(日本交通タクシー配車は配信終了、現在『全国タクシー』へ移管済み)」という配車アプリを使って非常に簡単にタクシーを呼ぶことが可能です。
このアプリは支払い方法が非常に多彩なのが特徴で、クレジットカードや現金はもちろんのこと、ApplePayやYahoo!ウォレット、auかんたん決済、ドコモ携帯支払い(このうち、auかんたん決済、ドコモ携帯支払いは2018年5月末に終了)に対応しており、より便利です。
Uberや東京無線、MKタクシーも専用のアプリを配信していますが、全国タクシーはその名の通り全国47都道府県に対応しており、登録されている約5.4万台のタクシー台数と合わさることで、利便性は群を抜いています(タクシー配車アプリ「らくらくタクシー」も四十七都道府県に対応していますが、配車台数は約1.3万台に留まる)。
実際に全国タクシーのダウンロード数は500万を超え、当然ながら料金検索や予約、定額料金サービスの申し込みなどもできます。
Googleマップと連動しており、Googleマップ上で目的地を設定すれば、そこから配車リクエストを行って(全国タクシーアプリに移行して)タクシーを呼び出すことが可能です。
マップ上でタクシーをトラッキングしてくれるため、タクシーの呼び出しを行うまでアプリを切り替えずにGoogleマップを眺めていられるメリットがあります。
UberもGoogleマップと連携していますが、対応エリアが東京23区内、横浜、大阪などの一部の大都市に限られるため、全国47都道府県でタクシーを呼び出せるのは全国タクシーだけです。
全国タクシーを使って呼び出せるのは日本交通だけではありませんが、この画期的なシステムを開発したのは日本交通グループであり、日本国内に限って言えばUberよりも広範囲で、かゆいところに手が届くシステムが特徴です。
これまでのようにオペレーターを介する必要がなく、ドライバーから見ても簡単にお客様を見つけ、(ドライバーの技量や経験次第とはいえ)目的地までの説明も聞く必要がありません。
娯楽観光サービスも多いので楽しく働ける
日本を代表する観光地を案内するコースもあり、タクシードライバーとしても見どころのある各都市の風景を見ながら働ける楽しさがあります。
「東京タワーとスカイツリー観光」コースでは、スカイツリー搭乗も含めた4~6時間のコースがあり、東京駅を出発して東京タワーに向かい、霞ヶ関や桜田門、合羽橋、浅草寺など東京の見所一通り見て行った後、スカイツリーを見学して東京駅へと帰ります。
東京在住で見慣れている方はともかく、タクシードライバーとして東京で働く上に仕事で観光もできるとなると、地方から東京へ働きに出る魅力が増してきます。
8~10時間かけて巡る「東京観光タクシー・パーフェクトコース」では、上記コースの一部エリアに加え国立博物館や秋葉原、歌舞伎座、銀座、レインボーブリッジ、六本木、表参道など東京で誰もが一度は行ってみたい場所を漏れなく巡るツアーを提供します。
東京出発の他の観光コースでは、10~11時間かけて日帰りで巡る富士山コースや箱根コース、11~12かけて巡る日光1日観光コースなど、東京の外にも出かける長丁場の観光コースもあり、ドライブという意味でもタクシードライバーにとって非常に心地よいコースを案内します。
京都や大阪でも観光タクシーを運営しており、3~6時間の「嵐山/王朝文化コース」で天龍寺や嵐山を駆け抜け、「京都定番名所コース」で清水寺、銀閣寺、金閣寺を一通り巡ります。
大阪の「歴史巡りコース」では、大阪城や心眼寺、天王寺美術館を堪能し、「なにわ食いだおれコース」で道頓堀や新世界周辺にグルメツアーを行います。
休憩時間には自分もご当地の美味しい昼食を探せるため、観光地により一層詳しくなることもできるでしょう。
交通接続系のサービスもあるので走りやすい
地理試験などももちろんありますが、日本交通では全車両にカーナビが搭載されているため、地理に全く詳しくなくても何とかなります。
加えて、前述のようにGoogleマップと連動した全国タクシーアプリの登場により、お客様を探しに行ったり目的地へ向かったりするのがより簡単になりつつあります。
以前のように無線を介してオペレーターと会話することもありますが、実情その数は減っており、オペレーターと無線でやり取りすることはほとんどないというドライバーもいます。
あるいは、以前から使用されているGPS-AVMシステムを活用し、車の位置を割り出したり目的地のデータ送信を簡単に行えるシステムも採用されているため、音声通話のみでドライバーに指示を出していた時代に比べると、1秒もかからずに必要な情報を受信でき、オペレーターにとってもドライバーにとっても利便性が向上しています。