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20代のタクシードライバーは若者も稼げる仕事

最終更新日 2021年3月8日

監修・著者 株式会社しごとウェブ 佐藤 哲津斗

20代というと、新卒として様々なことを試せるような年齢です。これが30代40代と、年齢を重ねるにしたがって、家族、家、車などのローン、また立場や人間関係など、様々なものを背負うことになります。

社会人として新たな世界に踏み込む年代としては、まさに自分の夢に向かって進める世代なのです。

そして単にお金を得るために働くという考え方にとらわれず、自分のやりたいことを優先させて仕事を探せる年代でもある、と言えるでしょう。

学生時代にバンドを組んでいた方などは、本気で音楽をやりたいと願ったりする事もあるでしょう。

また、趣味がたくさんあって、自分磨きにも時間を当てたいという若者、仕事は真面目にしたいと思うけど友達との時間も大切にしたいと思う若者、週末はしっかり空けてゆっくり過ごしたいと思う若者など、色々な生活スタイルを考える事も多いでしょう。

学生時代の過ごし方の延長で、やりたいことが数多くあると思います。そうした自分のやりたいことをやりつつ、仕事を探すという事は簡単なことではありません。会社も遊びで雇うわけではないため、しっかりと会社に利益をもたらしてくれる事を望みます。

それに応えるためには時間は多く取られるものです。この年代においては、仕事内容だけに限らず、社会人としてのマナーも学ばなければなりません。そのため、会社選び、はたまた業種選びは、これからの若者にとって非常に重要なものなのです。

また仕事を行うにしても、人間関係に惑わされるのは好まなかったり、仕事を行う際のサポート体制もしっかりと整えて欲しいと考える事もあるでしょう。

やはり何もかもが初めての世界で、新しいことに取り組むときは、親切丁寧に仕事を教えてくれるような、しっかりと体制が整った企業に身を置きたいと思うことは普通の事と言えるでしょう。

このような点において、タクシードライバーという仕事、またタクシー会社への就職は、20代の若者の希望を叶え、仕事で望むことも可能にするような、魅力的な職種と言えるのです。

とくに自分の生活スタイルや考え方に共感し、応援してくれる大手のタクシー会社などもあるため、自分を磨きたい若者には最適な仕事といえるでしょう。

年収は500万円可!

自分の生活スタイルに合った仕事を見つけたとしても、収入の面で低いとなると、働く意欲が削がれてしまう事もあるでしょう。やりたいことのためには資金が必要だからです。

それに稼ぐために多くの時間を充てて働かなければならないとしたら、それもまた自分のライフスタイルにとって、大きく制限が加えられてしまうことになります。

場合によっては、ブラック企業と呼ばれるような会社に就職をしてしまい、後悔することにもなりかねないでしょう。その点タクシードライバーのお仕事は、働く時間を自分スタイルに合わせられ、また収入も十分な金額になっています。

年収の面を見てみると、新卒者の初任給は月25万円程度といわれています。これは全国平均なので、当然それよりも低い場合も珍しくありません。

これは、都市部で多く稼げるタクシードライバーも、地方で働くタクシードライバーも含められた収入の平均です。これから就職しようと考える方がどこで働くことにするのか、東京都では、月収25万円以上で年収500万円を超える金額を稼ぐことも可能なのです。稼ぐ方は、800万円や900万円も稼いでいるようです。

月収25万円と書きましたが、求人をみると、月収25万円とは書いていないことに気付きます。月給18万円前後で設定されている会社がほとんどです。しかしこれには理由があります。それは、タクシー業界の給料というのは、歩合が大きく影響するためです。

歩合とは、実際にタクシー乗務して得た収入、つまり実質上の売上に対して何割かを給料に反映されるシステムを指します。何割を給料に反映されるのかと言うと、おおよそ60%程度と言われています。

この歩合が収入金額を大きく左右することになるため、月給18万円に歩合がプラスされ、給料に反映される事になります。これが月収25万円を可能にします。

そして年を重ねるごとに経験値が増えていき、顧客も増えると安定して得られる収入の他に、歩合の分も徐々に増えていくことも考えられるでしょう。

したがって、新卒で就職したり、未経験者だったりしても、年収300万円からそれ以上を可能にしてくれるのです。このようなメリットは、他の業種にはあまり無いものであり、若者がタクシーの世界へ足を踏み入れる理由となっているようです。

21歳から二種免許費用会社負担で取得できる

タクシードライバーになるために必要な資格は二種免許です。これは、お客を乗せてお金を貰う仕事を行うために、絶対必要な資格として国が定めたものです。そのため、一般に取得する、車を運転できる一種免許よりも難しいものとなっています。

特に二種には取得できる条件が付されています。それは、一種を取得してから3年が経過している事というものです。つまり、一種免許の取得は18歳からになっており、どんなに早い人でも満21歳にならないと二種は取得できないということです。

この点で条件が付いているとはいえ、21歳になると取得できるもの、という見方によると、20代でドライバーとなることは可能ということになります。

また簡単に取得できるものではないため、若いうちから歩合給のタクシードライバーとして働いているというのは、一種のステータスということも可能でしょう。

しかしこの二種免許は、一種免許を取得するのと同じように、当然出費は必要です。個人で取得しようとした場合は25万円くらいを要することになります。取得するために必要な日数も10日ほどを見なければなりません。

これは新卒者で、これから給料をもらおうとする若者にとって、大きな金額ではないでしょうか。学生のときから二種免許取得のために、アルバイトでコツコツ25万円貯めるというのも、負担は大きいものとなります。

もしこれが現実だとしたら、20代でタクシードライバーになるために、大きなハードルと感じられるかもしれません。しかし、実はこの二種免許は、会社側が費用を負担してくれることが多いのです。新卒者にとっては、ありがたい話ではないでしょうか。

およそ25万円ほどの費用を、会社が負担してくれるのです。しかもほとんどの会社は、その費用を給料から月割で差し引くなどということもしていません。

これには理由があり、乗務員が多いとそれだけ利益を向上できるからであって、乗務開始後に売上をどんどん出して欲しいという表れでもあるわけです。費用の面で心配する必要がないのは最大のメリットではないでしょうか。

研修が充実しています

タクシー会社への就職、という選択をされる方のほとんどは未経験者です。新卒者や若い方では尚更でしょう。そのため、右も左も分からず街中へ投入されても、結果は目に見えて明らかで、売上を出すことは至難の業になってしまいます。

しかしこうした実情を踏まえ、ほとんどの大手タクシー会社では研修制度を充実させています。先に挙げた二種免許取得費用の会社負担もその一環ですが、他にもタクシー乗務開始するために必要な知識はたくさんあります。

例えば、その一つには地理面での知識があります。とくに都市部である東京や大阪、神奈川、京都などの中心部で車を走らせるには、道をしっかりと把握する必要があります。こうした点にも、会社は配慮を示してくれています。

もし地理の講習がまったくないとしたら、新人が街中を走って、お客様を目的地に運ぶことは難しくなってしまうでしょう。そのため行政は、地理試験というものを実施しており、会社側もこれに合格できるようサポートしています。

例えば試験までの間、勉強できる期間を与え、講習会を開き、教育に力を入れてくれているのです。就職したものの、実際に仕事を始めるまでの間、売上を出せない期間を、運転技術や接客マナーなど会社独自に研修を設けたりするなど、そのサポートには非常に手厚いものがあります。

これも新卒者にとって、非常に頼もしい取り組みと言えるでしょう。また実際に、先輩の同行により街中の走りのサポートを受け、売上を出すためのポイントを教えてもらうといった期間を設けてもいるようです。

そのため、実際に一人で働き始めるまでの間に必要な情報や技術を、十分に教えてもらってから仕事を始めることが可能なのです。

こうしたサポート体制が整っているため、若者でも、自分にもやれるという感覚で、タクシー業界の扉を叩いてくる方が多くなっています。

そして、先輩や会社の手厚い支援によって、実際にスムーズに仕事を始められるようになるようです。そして、これから就職を考える若者には、まずは会社説明会などに気軽に参加し、タクシー業界の今を実感して頂きたいものです。

社会人としてのマナーやスキルを学べる

20代にとって様々な業界の仕事に携わる時に苦労するのは、実際の仕事内容よりも、社会人としてのマナーや人間関係ではないでしょうか。

その点タクシードライバーは、マナーを学ぶ点で最適の環境と言えます。その理由は、直接人と接する仕事内容であり、乗客との対話によって仕事が成立するためです。会社では、利益だけでなく地域社会への貢献を目指し、信頼や安全を意識しています。

そのため、単にお客を乗せ、目的地に連れて行くだけではなく、お客様とのコミュニケーションによって顧客満足度を高めていくこと、などを会社理念とすることが少なくありません。そして当然、会社側での教育に関してもそのような点に重きが置かれ、新人教育もなされます。

そのため、若者であっても、社会人としてのマナーをみっちり教えてもらうことになるため、接客方法もしっかり学べるようになっています。例えば、タクシーを利用する方は、タクシーを呼び止める事には、なにかしらの理由があるものです。

その理由が、どのようなものなのかを見極めることによって、乗客のニーズに合わせた対応が可能になります。

それには対話が必要であり、お客様の様子を観察することも重要です。それによって、満足して頂くために、自分にはどのような事ができるのかなどを考えることになります。

タクシーを利用する理由は急いでいるのか、ゆとりがあって道中の会話を楽しみたいのか、ただ雨よけのための移動手段に過ぎないのか、観光なのか、体調が良くないのかなど色々なものがあります。

これらのようなことを、言葉や推察によって情報を得ていくことによって、対応することになります。それによって、乗客の欲求が満足させられる事になるでしょう。

それは単に、ドライバーへの感謝だけではなく、会社全体への感謝や信頼にもつながっていくのです。このように、些細なマナーとも思えるような事柄の積み重ねによって、社会人としてのスキルが身につけられるようになるのです。

このように、人間力を身につけられるような仕事に魅力を感じる若者も多い事もあり、就職先として選ぶことが増えているようです。どうしても高齢者の職種と見られてきたタクシーの世界ですが、最近は若者にも受け入れられつつある流れができています。

タクシー業界は今、若者による注目も増えているのです。

歩合給ゆえにやる気に火がつく!

タクシーの世界で働くメリットの一つは、給料が歩合給であるという点です。歩合給は、タクシーの売上の一部が自分に帰ってくる制度になっており、売上が増えていくほど、給料は上がっていく仕組みになっています。

タクシー会社のほどんどは、歩合制を採用しています。この制度の対象は、若者も含まれており、例外ではありません。とはいえ、乗務開始していきなり大きな売上を出せるような甘い世界でもありません。

そのため乗務開始後数ヶ月から一年は、ある程度の一定額の給料を保障する制度を設け、新卒が働きやすい環境を提供する会社も多く存在しています。

こうした保障は、収入の面での不安をサポートしてくれるものなのですが、いつまでも助けてくれるわけではありません。いずれはやはり、自分で稼がないといけないようになっています。そして、20代でも歩合給で給料を得ていくことになります。

しかしこの歩合給のメリットは、努力をする意欲を沸き立たせてくれることにあります。その月の努力は、そのまま給料に反映されるようになっており、日々の努力の成果が目に見えて明らかになります。これは、やる気スイッチを入れてくれるため、モチベーションも大いに高められるでしょう。

そして、この世界の扉を叩く若者は、このようなやる気を引き出すような給料制度に共感を覚えていると言えるでしょう。

まさにやる気に火がついた、エネルギーにあふれた仕事ぶりになっていくわけです。とくに意欲は他の人に伝染するようになっており、会社の中でも注目される存在になれます。

高齢者が多い業界にあって、若者の踏ん張りは会社全体の雰囲気を良いものに変えてくれるでしょう。そのため、会社側も、未経験でも若者を多く雇用したいと思っている状況なのです。当然サポートも充実しています。

このような職場環境で働けることに、魅力を感じる若者が多くなっても不思議は無いでしょう。今後さらに20代の若者の就職が増えていくと、サポート体制もさらに充実し、会社全体も若返りを図ることになって、それがお客様の満足度を高めていく事が予想されます。


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